FC SOLLUNA
ブログ

クロアチア遠征総括

皆さん、こんにちは。

FC SOLLUNAです

8/13~20の間にクロアチア国際大会 『Medimurec 2019』に参加して来ました。

僕自身、2年前にこの国際大会に日本チームのアドバイザーとして参加していました。

皆さんクロアチアという国は何処にあるかご存知ですか?

東ヨーロッパ、バルカン半島に位置する共和制国家である。本土では西にスロベニア、北にハンガリー、東にボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビアと国境を接している。南はアドリア海に面し対岸はイタリア。首都はザグレブ。(wikipedia参照)

僕もクロアチアに行く前までは、クロアチアに対しての印象は良くなかったです。内戦や勝手なイメージでしたが表情が硬そう、親切ではなさそう。でも2年前に初めて渡航した時に感じたことですが、とてもフレンドリーで親切、そして大半の人が英語を話せること。第1言語がクロアチア語にも関わらず、英語を流暢に話す人々、教育制度がしっかりしているのだと思いました。

 

クロアチアの簡単な紹介はここまでで、本題のサッカーの話に移ります。

2年前も感じていたことでしたが、この国際大会は非常にレベルが高い!

このMedimurec国際大会はユーゴスラビア紛争後、独立したクロアチアは戦争に勝ったかもしれませんが、人々に平和な心とお互いに協力し合ってほしいという思いのもと生まれた国際大会であり、今回で21回目を迎え超名門クラブばかり集まる歴史ある大会です。

出場しているチームもクロアチアの名門ディナモ・ザグレブ、ハイディク・スプリット、チェコからはチャンピオンズリーグ常連のスラヴィア・プラハ、イタリアからはウディネーゼなどなどクロアチア近隣国から強豪と言われているチームが集結しました。

僕たちはHNK Hajduk Split,現バイエルン・ミュンヘン所属レヴァンドフスキーが過去に所属していたクラブFC Legia Warsaw,地元のチームNK Medimurjeと同じグループでした。

 

第一試合 VS HNK Hajduk Split  0−1

相手はクロアチア名門の下部組織のチーム。恐れることなくプレーしよう、相手の能力を発揮させないように組織的に守り、素早いカウンターで攻撃しようというチームコンセプトの下試合に臨みました。予想通り相手は全てにおいて格上、また13歳にしてすでにプロ契約している2選手を含めサッカーを理解している11人が容赦なく攻撃してきました。それでもハードワーク、高いインテンシティで応戦し、素早いカウンターからクロスバー直撃のビックチャンスまで作りましたが、終了2分前に6番(左利きでセンスの塊)にミドルシュートを決められてしまいました。試合には負けはしましたが組織を崩さないように集中力は試合が終わるまで切れませんでした。

 

第二試合 VS NK Medimurje  0−1

地元の強豪チーム。名門ディナモ・ザグレブと引き分けたりするようなチーム。

慣れない芝生でのプレーにより、疲労からか序盤は動き出しが悪く自分たちが思っているようにプレー出来なたっかです。それでも初戦よりもカウンターではなく、自分達から崩していく形をとることができチャンスも多く作れていました。相手キーパーによるスーパーセーブで得点チャンスを阻止される場面も。この試合はさほど崩される場面は無かったのですが、こういう展開に一番やられてはいけないセットプレーで失点してしまいました。

 

第三試合 VS FC Legia Warsaw 1−4

ポーランドの絶対的ストライカー、レバンドフスキーも在籍したクラブ。

身長差もかなりあり、フィジカルを全面に押し出してくる印象のチームでした。もちろんその他のテクニック、戦術眼など高いレベルにありました。試合開始からパワーで押し込まれ、立て続けに失点。後半相手の運動量が落ちてきたところ素晴らしい守備から左サイドをコンビネーションで崩しセンタリングから待望の大会初ゴール。

 

第四試合 VS OXALA TOKYO     0−0

日本人対決。ダービー。コジさんがチームを『この大会の日本人枠は一つあれば良い。それは俺たちだ』と煽りプライドを賭けて戦いました。

なぜだろう?日本の子達はボールに集まっていく。海外での試合でしたが、日本で試合をしているような妙な感じでした。内容は常に押しまくっていたけどゴールが決まらず引き分け。まるで大敗したようなロッカールームでしたが、みんなが全力で感情を表に出して戦った証拠です。

 

第五試合 VS FK Crvena Zvezda Beograd 3−2

現役時代では名古屋グランパスで活躍したストイコビッチ、そして天才と言われたデヤン・サビチェビッチが育った欧州の古豪クラブです。相手がメンバーを落としてきて大会に参加しているという情報も入ってくる中、序盤から良い状態で試合に入れたと思います。早々に先取点、さらに追加点をあげることができ試合を優位に進めることが出来ていましたが、流石に名門チームの選手達もタダでは勝たせてくれません。崩され失点。2-0になった時が一番危ない展開です。このままでいけると思っとたらすぐ逆転されます。気を緩めないように指示を出すと何とか追加点を入れることができ、さらにもう一点入れやれるチャンスもあったのですが相手の奮闘もあり試合終了。今遠征初勝利を挙げることが出来ました。

11/16中の成績で大会を終えました。

 

五試合を戦い日本人選手に足りなかった部分は何か?自分なりに分析した結果、日本人は技術が高いと言われているが彼らの方が優れていたこと。『キック力、キックの質。』また、『サッカーの戦術理解度、試合の進め方』『対応力、適応力』が二歩も三歩も先をいっている印象でした。

 

まずは、『キック力、キックの質』

日本人の選手全員に言えることは相手DFの裏にボールが届かないこと。相手の背後を取る動きは出来ているが出すパスが相手の背後に届くのと、届かないとでは大きな差がある。前者は背後にパスが通ることによって攻撃に深みが出てくるし、相手DFは裏を取られたくないから警戒する。そうすれば足元が空いてくるので前を向いて攻撃を仕掛けられる。次に、キックの質。海外の選手はDFの背後にパスを出せるキック力プラスαDFの嫌な所にしっかりとパスを届ける事が出来ていた。簡単にいうとカーブだったり、バックスピンを掛けて伸びるキックだったり、蹴れる球種が豊富だった。この状況だとこういうキックだと通るななど、キックの選択の素早さが目立っていたし、どの体勢でも色々なパスが出せる準備がプロと変わらないくらい出来ていた。もちろんミスする時もあるが。これだけの差(キックの種類)があったら試合を支配されてしまう。今後指導していく中で大事な要素だと改めて感じました。

 

次に、『サッカーの戦術理解度、試合の進め方』

このトピックは客観的にみて基本的なことを高水準で出来ていた。ボールプレスだったり、片側に相手を引き寄せてからの逆サイドへ大きなサイドチェンジや、あえて狭いところにパスを付けてリターンを広いスペースに展開など、常に相手の嫌なことが出来ていた。中でも驚いたことは失点しても決して慌てないメンタリティ。どんな状況が起こっても常に平常心でプレーすることが彼らにとって普通なことなのか?僕自身現役時代に感じていたが、いつでも自分のプレーをすることは簡単なようでとても難しい。どうやってメンタル面の向上をアプローチしているのか興味がある。興味しかない。

 

最後に『対応力、適応力』

向こうで自分たちの試合以外にもたくさんの試合を見て、どのチームの選手も試合中に成長していることがはっきり見えた。同じプレーはほぼない中、起こった状況に対応し、起こりえそうなことを予測する。顕著に見えたのが決勝のSwedenVS Slavia Prague試合だった。swedenFWの17番の選手(どう見てもフィジカル、テクニックがこの世代の子ではない)が試合序盤上手く抜け出し決定的なシーンを多く作り出したていた。Slavia Pragueの両センターバックは17番のフィジカル、テクニックに圧倒されていたが、試合が経過するにつれ17番からチャンスが生まれなくなった。特にPragueの両センターバックが17番に対するアプローチを明らかに変えていた。爆発的な瞬発力を持っている彼に対し、よーいドンでは負けてしまうので予測でその差をカバーし、また足元に入りそうなボールにはインターセプトを常に狙い、足元に入ってしまったら前を向かせずファーストタッチを狙う。ものすごい駆け引きを彼らはしていた。何も考えずにプレーしていたら簡単に突破されていたであろう。短時間で彼らは『考え』急成長していた。試合はSwedenが勝ったがSlavia Pragueの両センターバックは僕に物凄い印象を与えた。

 

日本チームの全てが悪かったわけではない。僕らも良いプレーしていた。ただ良いプレーの回数が数回と常時とでは差は歴然。『常にいいプレーをすることを心掛けること』、『その為の準備を怠らない』、『感覚を研ぎ澄ます』、『気付く』など、

今回の遠征で再確認した部分が多くあり、この文章以外のことも選手達へ還元していきたいです。

 

選手、保護者、コーチングスタッフ、大会運営の方々などの多大なるご協力のお陰でこの様な素晴らしい大会に参加することができ、本当にありがとうございました。

そして、何より素晴らしい選手たちと出会えたことに感謝しています。

また逢える日を楽しみにしています!!